教官『さぁ切り替えて、次！』
Y『次って、俺じゃんか』
マジかよ、あんなの見せつけられた後に、降下するって、どんな罰ゲームよりも過酷過ぎませんか・・・
今でも、思い出すだけで手に汗握るし、鮮明に映像も残ってる・・・・かな？
半分意識朦朧だったな。
みなさん、想像してみて下さい。
ついこのあいだまで、高校生だったのに、入学して数ヶ月後には、３０mをロープで降下って、残酷過ぎると思いませんか。
そして覚悟を決めた僕・・・・
ゆっくりと壁を乗り越えて降下姿勢をとる。
Y（絶対に下は見ないようにしよっと・・）
Y『降下準備よし！！』
（お〜俺カッコイイ〜）
教官『降下点確認！』
Y『え！？』
（降下点見なきゃダメなの？？？無理無理！）
教官『降下点を確認しろ！』
Y『ょーし・・・・・』
（殺すぞ！）
と言い、下を見る。
あら〜人が小さいね〜。
ロープが切れたらどうしましょう・・・・
Y『こぅかてんよ〜し・・・・』
教官『降下始め！』
Y『ょ〜ひ・・・』
あれ、降下できない・・・・
まさに、この状態で、右手を緩めて降下するのですが、緊張のせいか、右手に力が入って、ブレーキが解除できない僕・・・・
教官『早く降りろ！』
Y『ょ〜ひ』
（怖いよ〜）
やっとのことで、ズルズル降下開始・・・・
本当にゆっくり過ぎて、あってはならない事態が発生！！！
壁から足が離れてしまい、体がクルクル回り始めたぞ？？？
Y（メリーゴーランドみた〜い）
地上２０mでメリーゴーランド状態に・・・
教官『ヤバいぞ！Y！！』
『急いで降下しろ！』
Y『ょ〜ひ』
（分かってるよ）
『目が回ってきた〜』
何とかギリギリでマットの上に・・・・
Y『と、と、到〜着！』
教官『大丈夫か〜？』
Y『大丈夫です！』
（んな訳ない・・・・）
消防用のスリングロープとは、複数の繊維を３本束ねて、それをよって作っているため、降下が遅いと自然と回り始めて、最終的に切断してしまうらしい。
てか、最初に教えろ！
マジで死ぬところだったわ。
続く・・・・
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